嫌いな人・嫌なことから学ぶ方法

嫌いな人から人生のメッセージを読みとる

皆さんは嫌いな人と接したり、嫌なことがあった時、どう自分のモチベーションをコントロールしていますか?今回は私を襲った実際の出来事から、私がどうモチベーションをコントロールしたのか実話を交えてお送り致します。

以前、次から次への色んな人から「エゴ」を突き付けられた日がありました。普通のエゴならまだしも、演じた謙虚さの裏側にある強烈なエゴが見えてしまい何とも嫌な気持ちになり、引きずられ黒いモヤモヤに包まれた最悪な1日でした。
綺麗な言葉を使おう、綺麗な所作を心掛けようと思っている中でも、我慢ができず「このくそじじいどもが」という言葉が頭の中を駆け巡り、独り言だが言葉にも出していたと思います。

今回のブログでは、そんな嫌な出来事、嫌な気持ちからどう自分が学び立て直したのかをお送り致します。

お客様の取り合いから始まる

以前は売上至上主義・結果こそ全てというマネジメントをしていました。

このやり方は短期的には売り上げは上がるけど、中長期的にはコツコツ信頼を積み上げた人や会社にはかなわない。ビッグマネーは手にできない。そして何より心が永遠に豊かにならず、安心安寧は訪れないことに気づき、売上至上主義を捨てました。

変な話、私以外の社員は、そこまで血の気が多くなく売上至上主義は好きではなかったようで、すぐに賛同してくれました。

マーケットが恵まれてることもあり、方針を変えても売り上げは変わらず、心は豊かになる良い組織に成り始めていました。

緩いと言われるかもしれませんが、お客様を自分の数字のために取り合いをするような社員はいません。他者のために尽くす・お客様のためを想いコツコツ積み上げる。その結果としてセカンダリーとして売上が入ってくることが浸透し始めていました。

ところが、最近入ってきた年配の営業の社員は、実績もあった方なのでまったく悪気はないと思うのですが、数字を上げる、売上を上げるために必死で他の営業が担当していた客先を端的にいうと横取りしたのです。

いっそあからさまに「売上が欲しい、実績が欲しいから私にやらせてください」と言ってくれればいいのに、謙虚さを演じ顧客をかすめ取ろうとする行動や言動にさすがの私も心が揺れました。

感情的に叱ることはもうしないと決めたので、冷静に「今担当している〇〇さんに話して担当をどちらがやるかだけは話し合ったうえでお客様にコンタクトしてください。お客様は担当がコロコロ変わると不安になりますから」とだけお伝えしました。

もともと担当していた社員に対し伝えたことはあくまでも利他主義を貫くこと(我々のポリシーです)の前提を再度話したうえで「申し出があったら好きな方を相手に選ばせてあげてください」と伝えました。

結果として彼はその企業の担当営業になり、お客様から良い話を頂けたようだったので「有難うございました。良かったですね」とお伝えしました。

他者を救うふりをして自分を救おうとする人

この日はエゴに見舞われる日だったのか、前段の顧客の取り合い問題が解決したと思ったら矢継ぎ早に、就職活動中の知りあいから連絡が入りました。

彼は私にとある企業への同行を打診してきました。周りにいる人たちを救いたいというのですが、何を話しに行くのか全く要領が得られず、いくつか質問をすると見えたのは「あわよくばその訪問先へ就職したい、最悪でもそのきっかけを作りたい」というエゴでした。

ストレートに「今仕事が見つからず困っているから、この企業に自分の今できることをPRしにいきたい。協力してほしい」と言ってくれれば二つ返事でOKしたのですが・・・ 謙虚さを演じられることが何よりも僕は嫌いなのです。

結果彼は強引に、私の話は無視して「アポを打診したので同行宜しくお願いします」と一方的なメッセージが来ました。

あぁなんて今日はエゴを突き付けられる日なんだと嫌な気持ちになりましたが、わかりました。と了承しました。

気持を立て直した方法

嫌な気持ち、黒いモヤモヤが晴れない・・・と思ってるところにすごく信頼している人が支援している『児童福祉施設や子ども食堂への食材提供ボランティア支援金』が目に留まりました

きっと自分自身が他者への感謝や尽くすことが足りていないよっていうウェイクアップコールなんだなと思い、有難しと思ってすぐにわずかばかりな金額ですが支援金を送付させて頂きました。おかげさまで少し晴れやかな気持ちになることができ、支援したらすぐにその方からお礼の連絡も頂きました。

信じられないかもしれませんが、嫌なことがあったら誰かに尽くすとめちゃくちゃ効果はあります(うっそだーと思うかもしれませんがやってみてください)

でも、これはきっかけに過ぎず、エゴを突き付けられた彼らから何を学ばなければいけないのか、最期にこの後の段でする話が本質的なお話となります。

本質的なこと

今回気付いた本質的なこと。それは私は彼らを否定する権利はないし、本来嫌な気持ちになる必要すらないのです。だって彼らの行動は過去の自分で、人間は弱いから気づかないとすぐに戻ってしまう。彼らの登場は自分にとって自戒のきっかけなんだということです。

昔は自分もそうだったでしょ。

謙虚さ演じて、エゴを隠しながら突き付け、自分の欲しいものを手に入れようとする。

売上が欲しいから客を横取りしたくなるけど、面と向かっては言えないから、うまくやる方法を考える。自分もめちゃめちゃやってたし、むしろ得意だったじゃないかと。。。冷静に考えると営業会社だったら何ら普通のことです。マジョリティなのかマイノリティなのかを客観的に分析し、受容することが重要です。

あわよくば自分を売り込みたい。これも当然です。ふつうです。自分が依然の考え方で無職だったら彼と同じ行動や発言をしたと思います。だからこそ、何で彼の言動や行動にイライラ、もやもやする必要があるの?

たまたま素晴らしいメンターと出会えて、生き方・在り方が普通じゃない領域に行きかけているから、マジョリティを否定したり、オカシイと思うのは自分の正しさを突き付けている、私自身こそ傲慢でありエゴなんじゃない?と気づけました。

青い鳥の話から学ぶ

メーテルリンクの青い鳥は有名なお話です。幸せになる青い鳥を遠くに探しに行ったけど、結局見つからなかったり、見つけても持って帰ることができず、とうとう青い鳥を捕まえることができなかった、とがっかりしていると、部屋にある鳥かごの中に青い羽根を見つけます。そしてチルチルとミチルは、本当の幸せは手の届く身近なところにあるのだということに気づいたのです。

というお話です。このお話から本件をリンクすると、

本当に大事なことは足元(自分の内側)に転がっているのに、多くの人は遠くや高いところにあると勘違いして速く走ってその大事なものを手に入れようとします。

成果を出さないとダメだと思ってラッシュする。成果を出さないと辿り着けないと思って、成果を出せない人間はダメな人間だと思ってラッシュします。だから最初の彼は、客先を自分のものにしようとします(でも普通のことです)

人よりも速く走ろうとします。影で練習したり、こそこそ練習して、昨日は寝ちゃってさあと言って謙虚さを演じます。

すぐに成果が欲しいから、すぐに出る答えを求めてしまいます。遠くに見える大事なことに見えることは実は幻想で、みんなにとって大事なもので、あなたにとって大事なものではないのです。

あなたにとって大事なものは自分の足元(自分の内側)に転がっているのです。

多くの人がそれに気づかず、死ぬまでラッシュして、生きること、生きのびることにエゴをむき出しにして執着し苦しみ、豊かな人生を送れないのです。

彼らのお陰で自分の今の焦りに気づけた

彼を咎める気持ちを持ち、あたかも自分は善人だと言いたかった自分・・・・

今の自分は、以前の自分と違い、やりたいことも方向性も見つかり仲間やメンターにも恵まれ、見えたゴールに向かってとにかく速く辿り着きたいという気持ちから、以前とは違う焦りがあったのだと思います。

その焦りから生まれてるエゴは種類は違うものの、彼らの取っている行動と本質的な部分で見ると変わらないのです。

本当に大切なことは足元(自分の内側にある)

それを実体験から気づかせてくれた彼らに感謝しなければいけない。

そう思うと、ぱーっと霧が晴れた感覚になり、今の自分の焦りも幻想だったことに気づきました。

誰にでもいいところ嫌なところがあります。

そして、その時のタイミングや環境により、普段は出さない嫌なところがたまたま出てしまうこともあります。

それをいちいち、この人はダメだ、エゴの塊だ と観ている自分こそがダメだし自分の嫌な部分なのです。

どんな人、どんな組織にも 嫌なところ・悪いところ(陰)といいところ(陽)がある。

悪いところ(陰)を受け入れられなければ、いいころ(陽)は入ってきません。

そして僕は受容するという選択をしました。

最終的に彼らのエゴも嫌な部分も「すべて受容してやる!!!」という境地に達しました。

悪い部分も含め一度受容する、受け入れると決めれば、腹は決まります。

あそこが嫌だ、ここが嫌だ?なんて、小さなこと。全然気にならなくなります。

タイトルこそキャッチ―に、「嫌いな人・嫌なことから学ぶ方法」と記載しましたが、本質で考えると、誰にも嫌な部・嫌なことはあるので、誰からも捉え方ひとつで学ぶことができますというのが、本ブログでお伝えしたかったことです。

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