経営者やユニットリーダーが真に社員に求めていること
「結果を出さなきゃいけない」仕事を陳腐化し、大した成果があげられない要因となっています。
「結果なんて気にせず思いっきりやってみなよ」と私がアドバイスをしても、うちの社長やユニットリーダーは本当に結果にシビアで・・・という声が還ってくるが実は違います。
ここに経営者と社員のコミュニケーションのボタンの掛け違いが発生しているのです。
社員は経営者やユニットリーダーがシビアに結果を求めているという思考は偏見なのである。
それでは、経営者やユニットリーダーが社員に真に求めていることは何か
- 熱意を持って一所懸命知恵を絞ること
- 知恵を絞って考えたアクションプランを熱意を持って一所懸命実行すること
- アクションプランの結果を、ありのまま熱意を持って一所懸命報告してくれること
この3つなんです。
この3つができたとき、結果がダメでも叱責する経営者やユニットリーダーはいません。もしいたとしたら、あなたの熱意や一所懸命さが足りないか、経営者やユニットリーダーが無能かのどっちか、もしくは両方です。
経営者やユニットリーダーになり本当に力量のある人は知っています。結果は意外に運やタイミングの要素も大きいということを
だからこそ、結果を出すことではなく、結果を出せる確率を高めることが重要なんです。その結果の確率を高める方法が、本気で考え、本気で実行したありのままの事実を正確に迅速に報告することなんです。
多くの社員がそのことを理解せず、結果を出さなきゃいけないと萎縮し、無難な考えを無難に実行します。
そして運良くたまたま結果が出た時以外は、叱られないための脚色した叱られないためのシナリオを描き報告します。その在り様を見抜かれ叱責されて「うちの社長は、うちのリーダーは結果しか観てくれないシビアな人だ」と都合のいい解釈をするのです。
結果なんてどうでもいいから、一所懸命考えて一所懸命やろう
その境地に立てた時、あなたは間違いなく大衆から一歩抜け出すことになり、仕事のやり方・在り方、経営者やリーダーとの関わり方が変わります。
例え売上や利益、来場者数などわかりやすい成果や、目標の数字に未達だったとしても「あれだけ考えて、あれだけやって未達なら仕方ない、むしろ目標の設定に誤りがあったのか」と経営者やユニットリーダーに思わせるくらいの圧倒的な熱意と行動量が実現出来た時、ビジネスマンとしてのステージが大きく変わることは間違いありません。
マネージメントする側も、目標数字の達成や未達を検証するだけなら誰でも出来ます。AIなんか使わなくてもExcelでも充分できちゃいます。ただ数字を観て目標の達成未達を揶揄してネチネチいうだけならクソ無能な経営者やユニットリーダーです。
プロセスの熱量をしっかりと評価することは、抽象度や曖昧性が大きくシステムやAIには出来ないでしょう。
真に求められているのは結果ではなく、結果に繋がる確率を高めるための熱意と行動であることを理解し、仕事のステージを変えて参りましょう。