不安や恐れに揺れたときの対処 - 考えすぎるなといっても人は考えてしまう。
突然襲ってくる不安や恐れ。今のままでいいのだろうか?今は良くても将来は大丈夫だろうか?という不安。
これらが悪癖の一つである「考え過ぎ」から起こる。考えすぎることは硬くなる。硬くなると石になり水の中で沈んでしまい浮上することができない。
考えすぎるなといっても人は考えてしまう。軸のない状態で考えすぎるなと言ってもそれは無理なのである。
とはいえ、軸なんて一朝一夕で出来るもんでもないし、軸ができたって、ちょっと何かあればすぐに揺れてしまう。
葛藤・揺れは何かと比較した時に起きやすい
他者や経営者であれば他社、過去の自分と比較した時に葛藤が生まれ不安が発生する。比較しないといってもこれもまた非常に難しい。
なので、まず揺れたらどうするのかを考える必要がある。
揺れたら初心に還る。マクロの視点で観れば何のために生きているのか。本当はどうしたいのか。ただこれは非常に難しい。そんな簡単に答えが出る人は揺れもしないし、不安も恐れも少ない人生だろう。ミクロなら割と答えは見つけやすくなる。どうしてこの会社で働いているのか、入社したときはどんな気持ちだったか。経営者だったら、どうして独立したのか。何のために独立したのか。長くお付き合いをさせて頂いているクライアント企業がいれば、初めてご契約を頂いたとき、初めてお仕事を頂いたときの喜び。新鮮な気持ちを思い返すことが重要ではないだろうか。
感動することで不安や恐れの発生率を抑制できる
無気力・無感動が最もダメで人生がつまらなくなるし、不安や恐れを生む要員になるようだ。
感動する方法は、本物に会うことであると教えられた。ところが、世の中偽物が多く本当に凄い人にはなかなか出会えない。有名な人≠凄い人では必ずしも無い。なかなか本当に凄い人にあえるチャンスはないので、本物に触れる機会を増やすと良いと教えられた。美術館に行ったり、有名な建築物に触れたり、いい服を着たり、本当に良い食べ物や接客に触れる、絶景などを観に行く、本当に良い本に触れるでも良いようだ。本当に素晴らしい神社仏閣に触れたあと気持ちが前向きになるのは、このことに近いと感じている。
自分のやる気スイッチは何かを見つける
何のために生きているのか、本当はどうしたいのかと問いても難しいと前述した。ミクロで何のためにこの会社で働いているのかも難しいかもしれないし、経営者であっても何のために独立したのかと問いても我欲のためであることが多く、自分探しの探求は極めて困難を極めるかもしれない。そんなときはもう少しブレイクダウンして、自分はどんな時に、やる気がでるかを探求していくと道が拓けると私は思う。
私のやる気スイッチは何かー
マネジメントする立場に在る方なら、部下のやる気スイッチは何か。相反するやる気を削ぎ落とすスイッチは何かをしっかりと把握していくと良いマネジメントに繋がると思う。
この記事の執筆者 蓼沼康之
ASX株式会社 代表取締役
構想策定・DXコンサルタントとして数多くの企業のDXを推進する中で、DXの課題は人にあることにたどり着き、働くひとのマインドのX(Transformation)に注力するようになったことがきっかけで、HRコンサルタントしても活躍の幅を広げ、採用や定着、多くの企業の組織のスケールや、役員や№2、管理職の育成に成功。経営者の悩みに寄り添うメンターとしてのお役目も多数の経営者から頂いている。
奪う合う組織ではなく、与え合う組織を創ることをコンサルティングのモットーとしている。