孟母三遷とは。環境の重要性。

子供の教育には、その子供にあった環境を用意することが大切だという孟子の教えです。

子供はビジネスに置き換えると“部下”や経営者であれば社員に該当します。 

言葉の意味

・子供は周囲の影響を受けやすいので、子供の教育には環境を選ぶことが大切であるという教え。▽「孟母」は孟子の母。「遷」は移る、転居すること(三省堂 新明解四字熟語辞典)

・子供の教育にはよい環境が大切だということのたとえ(学研 四字熟語辞典)

エピソード

孟子の母、孟母は孟子を幼いころから女手一人で育てました。

当初、孟母と孟子は墓地の近くに住んでいました。すると孟子がお葬式の真似事ばかりするので、これはよくないと思って引っ越しをしました。

引っ越した先は市場の近くでした。そうすると孟子は商人の真似事ばかりして遊ぶようになり、これも好ましくないと思った孟母は再度引っ越しをします。

今度の引っ越し先は学校の近くでした。すると孟子は、祭礼の道具を並べ、儀式の真似をして遊ぶようになりました。

孟母はこここそ息子の教育にふさわしい場所だといって、住まいを構え住みついたといいます。

本当は引っ越しはしていない?

本当は、孟子は引っ越しはしていないという見解があるそうです。

それでも、子供を育てるうえで環境がいかに大事かを伝えたくて、このようなエピソードを作ったそうです。

子供ひとりひとりにあった環境作りを

実際の子育て(ビジネスであれば部下や社員)では、例えば兄弟であれば、それぞれに合う環境作りが大切です。

兄弟平等は、一見正しいように見えて間違いです(二人とも同じ環境があっているのであればよいです)

ただし、住む場所が別々はさすがに現実的じゃないでしょうから、どういう学びをさせるかや、学ばせるための環境作り(塾、進学など)、

すこし離れた位置から見た方がいタイプなのかや、しっかりと役割を与えた方がいいのかなどが該当します。

この環境作りを怠ると、その子供だけがつぶれるのではなく、かかわる人 兄弟や両親も潰れてしまうことがあるそうです。

孟子が、していない引っ越しをしたといってでも伝えたかった環境の重要性に目を向けて、子供や部下と向き合う機会は大変重要なことだと思います。

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