「経営者が変わらなければ会社は変わらない」という安っぽいコンサルの叫び
オーナー経営会社において経営者の人格は、業績・会社の成長に大きなウェートを持つことは間違いありません。
それでもコンサルタントが経営者に「社長が変わらなければ社員は変わりません、会社も変わりません」と突きつけるのは、正しさを突きつけているだけで、何の問題解決にもなっていないことが殆です。
事実、コンサルタントの「社長が変わらなければ・・・」の突きつけで、社長の人格が変わったケースはどれくらいあるでしょうか?
当然ゼロではなく、社長の思考や言葉が変わったことにより、会社がドラスティックに変化・成長を遂げた事例はあります。
断言します。このケースはマイノリティです。マジョリティではありません。
時折、一瞬だけ変化する経営者もいますが、すぐに戻ってしまう人が殆です。
且つ、コンサルタントの言葉がどれほど影響があったかは???です。
人は言葉や思考・人格が変わるときは下記3つと師から私は教えられました。
- 生死を彷徨うような体験をしたとき
- 大切な人が亡くなったとき
- 後天的に精神分野の学びを、優秀かつ相性の良い指導者から継続的に学んだとき
よほどのことがないと人は変わらないということです。
では、言葉や人格に課題のある経営者の変化を放置し、会社が衰退していくのをただ眺めているのか?
クライアントに対しそんな不義理なことはしません。
まずは、従業員に経営者の言葉や発信に対する捉え方のコンサルティング・コーチングに私は重きを起きます。
社員の捉え方が変わると、経営者の言葉に対して社員の行動が変わります。
人格や言葉遣いに課題のある経営者も人の子ですから、相手(従業員)が変われば、自然と少しづつ変わっていく、そのタイミングや頃合いを見計らい、経営者の役割の整理と社長としての羅針盤のコンサルティングが弊社の流れです。
経営者の肩を持つわけではありませんが、社長に対してだけ一方的に「あなたが悪いからあなたが変わりなさい」と突きつけるのは、ちょっとかわいそうですよね。