増え続ける1日に浴びる情報量 江戸時代の1年分・平安時代の一生分と言われたのも5年前

1日に浴びる情報量が、江戸時代の1年分、平安時代の一生分と言われていたのが5年前くらいだったと記憶しています。

浴びる情報とは、自分で調べて自ら取りに行く情報や、縁起良く入って来る情報ではなく、発信側の意図・作為を以って入って来る情報というのが私の見解です。

最近感じるのは、浴びる情報が、江戸時代の1年分よりもっと増えているな。。。ということです(あくまでも私の感覚)

というのも、ここ1,2年で私自身も周囲の人達も以下を感じます。

  1. 記憶力の低下
  2. 考える力
  3. 主体性の低下
  4. 創造性
  5. 脳の余白

幸いにも私は、2の考える力、3の主体性と 4の創造性は仕事柄求められるので大丈夫ですが、とにかく仕事が忙しいこともあり、特に5.の脳の余白がない状態でした。

スマホが壊れたという転機

仕事の視察とバケーションを兼ねて、宮古島に行った時スマホを海水に水没させてしまい、スマホが壊れました。かろうじて電源は入るものの、バックアップやコピーが取れない状態のため、IDから刷新しました。

このときに、思いつきで以下のアプリをインストールしませんでした

  • SNS(Facebook・Instagram・Twitterなど)
  • 動画(YouTube・TikTokなど)
  • 漫画
  • ゲーム

実はこの頃から、脳の状態が以前よりも良くなったと感じています。電車の移動中も音楽を聞いたり、読書をするようになりました。

SNSは仕事柄、辞めることは難しいのですが朝決まった時間に1日1回もチェックすれば十分なことに気づきました。

マンガアプリもあると、読みたくもない漫画やレコメンドされた漫画をついつい読んでしまいますが、それは誘導された不要な情報であることに気づきました。

ゲームについては、野球をやる息子と共通のプロスピだけ入れてましたが、家に置いてあるiPadに入れ替えました(スマホだとスキマ時間にやってしまうので)

ショート動画という魔物

一番良かったのは、動画アプリを入れなかったこと。特にTikTokなどのショート動画が害悪だったのかもと気づきました。

離れてみて、客観的に冷静に判断すると、無くても全く困らないということです。

ショート動画こそ、私は現在の人類から主体性や考えるクセを削ぎ落とす元凶ではないかと感じました。自ら、何のためにどんな動画を見たいのかと検索するのではなく、何も考えなくても楽しい動画が流れてくる。受け身の廃人マシーン作成機
何より短い時間にたくさん動画を見れることで、浴びる情報量が増え、脳の余白もなくなる。何の動画が見たいのか、自ら検索するYouTubeの方が幾分ましかなと思いました。

また、短い時間で効率よく楽しさを感じられないと、脳が満足しない贅沢脳になることもショート動画による原因が大きく、足るを知ることと相反していく元凶の一つではないかと。

ショート動画のアプリを削除したことで、私はこの負のスパイラルから脱却できて以降、非常に良い仕事ができるようになり、また普段のストレスも大幅に軽減されたと感じています。

課金することの素晴らしさ エネルギー

懐かしい曲を聞くとストレスの軽減や、幸福感の高まりの神経物質が出ることは有名な話です。以前の私は、一部のアーティストの曲をYouTubeで検索して聞いていました。一部、アーティストの公式チャンネル以外の曲も聞いてました。本当に申し訳ありません。アーティストの公式チャンネルの楽曲なら法的には問題ないと思います。それでも・・・

  • 途中で広告が入る(浴びる情報量が増える)

音楽は、音楽アプリを課金して聞くようになりました。やっぱり音がいいなと感じますし、何より伝わってくる・感じ取れるエネルギーがグッドです。再生することでアーティストへの還元もあるでしょうし、WinWinでとても気持ちよく音楽を聞くことが出来る=幸福感

これを月1000円で得られるなら本当に安いなと・・・。そもそも昔はCD1枚シングル1000円、アルバム3000円の時代ですから、恵まれすぎています。この金額すら課金できないなら、音楽を聞く資格は無いと思います。

電車に座っている目の前の女性 奇しくも同じカバンなのに・・・

この脳の余白に気づき始めた昨日、電車に乗っていると目の前の席に座っている女性が同じカバンを膝の上に乗せていまいした。ところが片方の女性はパンパンにつめているせいか、カバンがだいぶブサイクな顔になってました。もう一方の女性は、おそらくさほど荷物が入っていないのか、カバンのカタチがキレイでした。同じカバンなのに、詰めすぎで余白のないカバンはブサイク、余白のあるカバンはキレイ。あぁ余白が無いということは醜いことなんだと腑に落ちる出来事でした。

更に、おそらく妊婦さんと思われる方が電車に乗ってきて、余白のあるキレイなカバンを使っている女性がまっさきに席を譲りました。パンパンのブサイクなカバンを使っている女性はスマホに夢中で気づきもしていなかったと思います。

浴びる情報のファイアウォールは強い意志のみ

今回私は、浴びる情報を減らし、以下の回復に成功しました。

  1. 記憶力の低下
  2. 考える力
  3. 主体性の低下
  4. 創造性
  5. 脳の余白

とはいえ、ショート動画もSNSも、漫画もゲームもビジネスですから「どうやってユーザーを中毒にしようか」と考え・工夫してきます。中毒にしようかは言葉が悪いかもしれませんが、マーケティング用語でアクティブユーザーを増やすことは考え・実践することはビジネスとしては至極真っ当なことです。

だからこそ、浴びる情報を減らそうと思ったら、強い意志が必要です。タバコやお酒などの嗜好品をやめるのと同じくらい強い意思が必要だと思います。

何より、この情報は浴びている情報なのか、自ら主体性をもって取りに行っている情報なのか、しっかりセグメントすることがスタートかと思います。

情報は使われるのではなく、使うもの。情報に洗脳されている現代から1人でも多くの方が抜け出せる、気付きになれば幸いです。