本当でしょうか?→成功の反対は失敗ではなく、挑戦しないこと

「成功の反対は失敗ではなく、挑戦しないこと」

SNSで輝かしい成功を収めた人たちが、この言葉を掲げて夢を語る投稿を見かけることがある。正直に言うと、私はこうした投稿に吐き気を覚える。

なぜなら、この言葉の解釈を間違えた人々が、怪しいセミナーで高額な個人コンサルやコーチングの契約をしている様を見てきたからだ。名言や格言は確かにいい言葉が多い。しかし、真に受けたり、捉え方を間違えてはいけない。

「挑戦」が許される環境にいるか

「失敗の連続の中に成長があり、その先に成功がある」という言葉は、一見正しい。しかし、それが許される環境にいる人といない人がいる現実を忘れてはならない。

挑戦して失敗する人は多いし、成果が出ない人もいる。挑戦をせず、現在の安定した生活で家族や自分の生活を守ることも立派なことだ。そもそも、挑戦しない人の方が大衆であり、多数派ではないだろうか。

正しい努力があるように、していい挑戦としてはいけない挑戦がある。すべての挑戦が美化されるべきではない。

本当の意味は「素直さ」と「継続的な努力」

では、この言葉の本当の意味は何か。私は「素直さ」と「継続的な努力」だと思う。

他者から言われたアドバイスを、まずやってみる。この「まずやってみる」ことこそが挑戦ではないだろうか。挑戦というと、つい大きな絵を描きがちだ。起業する、転職する、海外に行く。しかし、本当に重要なのは小さなことかもしれない。

毎日運動をしよう。トイレ掃除をしよう。今日からダイエットする。こうした毎日の小さな積み重ね、自分との約束を守ること。この小さな自分との約束に取り組むことが、本当の意味での「挑戦」なのではないか。

挑戦とは小さな積み重ね

つまり、挑戦とは何も大きな志を持って、大きなチャレンジをすることだけではない。日々の小さなことを積み重ねていくこと。それこそが挑戦であり、その先に成功がある。

SNSで独立して成功した人が言う「成功の反対は失敗ではなく、挑戦しないこと。みんなも自分の夢を叶えよう」といったキラキラした投稿を、真に受けなくていい。

そうではない。小さな挑戦の積み重ねの先に成功があるのだ。

まとめ

名言や格言は心に響くものが多い。しかし、その言葉に踊らされてはいけない。「挑戦」という言葉の本質を見誤らず、自分の環境や状況を冷静に見つめること。そして、まずは目の前の小さなことから始めてみること。

他人の成功ストーリーに惑わされず、自分なりの「挑戦」の形を見つけることが、何より大切なのではないだろうか。