大谷選手の亜脱臼 欠場を願うファンのエゴ

MLB ワールドシリーズ第2戦 ドジャース対ヤンキース 大谷翔平選手が7回に二盗を試みた際に左肩を負傷。しばらくその場から動けず、診断の結果は亜脱臼だった。

ファンは大谷選手を大切に思う気持ちから「無理をせず欠場」「治療に専念した方が良い」「ワールドシリーズは今年だけではない」といったコメントが多く見受けられた。

私はファンのエゴだと思う。本人が無理をしてでも出たい、2024年で選手生命が終わっても構わないという気持ちなら、それを尊重すべきだと思う。もちろん大人の事情、契約の都合は除いて。

球団や指揮官から出場NGが出ない限りは、決めるのは本人である。その決めた決断を本当のファンなら尊重し、応援しなければいけない。試合に勝って欲しい、活躍して欲しい、そして無事であって欲しいと願えばいいのだ。

高校野球の球数制限も、一見すると高校生の身体を思う大人の優しさ・思いやりであるが、一方でこの大会でも燃え尽きて構わないという球児からすれば、大人のエゴに過ぎない。

ただ、高校野球に関しては本人が投げたくない、強迫観念で投げたくないのに投げるという場合は別。それはダメ。そういう子たちにとって球数制限がないと断れないでしょ?という意見もあるかもしれないが、それは指導者がカスだと思う。

大谷選手も高校球児にも、指揮官からNGが出たらそれは大人しく欠場する。GOサインが出たら決めるのは自分。

目の前の試合に全力を尽くせないものは、恐らく次のステージに登る可能性は低い。少なくとも最高峰には行かれない。

仕事も余力を残すものに未来はない。営業マンで来月に数字を回そうとする輩に一流を見たことはない。

頑張りたい人に「無理をしないで」は間違い。頑張れ願わくば無事でいてくれ。でも壊れたらそれも縁。壊れたら俺が救ってやるくらいの気持ちで見守る。

本気でやって死ぬなら本望

頑張りたい人は頑張ればいいし、頑張りたくない人は頑張らなくていい そういう時代だと今は思う。