一休さんの名言『大丈夫、心配するな、なんとかなる』
一休さん(一休宗純)が亡くなる直前に
「この先、どうしても困ったとき、苦しいときに開けないさい」
と伝え弟子たちに一通の手紙を残しました。
数年後、本当に困り果てた弟子たちは、その手紙を開封しました。
開封した一休さんからの手紙に書かれていたこととは・・・
困り果てたことを解決するための「答え」を求めていた弟子たちにとって、拍子抜けしたかもしれませんし、がっかりした弟子もいたかもしれません。
それでも、この言葉を読んだあと大変な危機を無事乗り越えることができたから、この言葉が一休さんのエピソードの一つとして語り継がれています。
仕事の悩み、家庭の悩み、人間関係の悩み、お金の悩み等、皆さんお悩みはそれぞれ大なり小なりあられると思います。そして、深刻に悩めば悩むほど不安は大きくなっているのではないでしょうか。そんな状態では何をしてもうまくいくこともなく、辛く、人生がつまらないと感じてしまうのではないでしょうか。
こんな時に、この一休さんの言葉「大丈夫、心配するな、なんとかなる」を思い出し、精神的なゆとりを持って、乗り越えていくことで人生が開けるのではないでしょうか。
何度も苦難を乗り越えた人は、乗り越えたあとの悩みは、いつしか笑って話せる時が来ることを知っています。だからこそ、この一休さんの言葉がより強く理解できるのではないでしょうか。
人生には乗り越えられる課題しかやってこない
だから、「なんとかなる、心配する必要はない、大丈夫」と私は捉えています。
悩みは、深刻に向き合うのではなく、真剣に向き合う
深刻に向き合っていると、最後は人は何のために生きているのだろうにたどり着き、様々な雑念に囚われ生き辛い人生になってしまいます。
真剣に向き合うと、今、目の前のこと、この瞬間、自分ができることだけに集中します。案外これで悩みや課題なんてほとんど解決します。
深刻にならず、今できることを真剣にやれということを一休さんは伝えたかったのではないかと私は捉えています。
深刻と真剣に違いを理解し、真剣に生きる人生を送り、深刻にならないことが幸せへの近道の一つではないでしょうか。
今、この瞬間瞬間に命を駆ける。here and now
この記事の執筆者 蓼沼康之
ASX株式会社 代表取締役
構想策定・DXコンサルタントとして数多くの企業のDXを推進する中で、DXの課題は人にあることにたどり着き、働くひとのマインドのX(Transformation)に注力するようになったことがきっかけで、HRコンサルタントしても活躍の幅を広げ、採用や定着、多くの企業の組織のスケールや、役員や№2、管理職の育成に成功。経営者の悩みに寄り添うメンターとしてのお役目も多数の経営者から頂いている。
奪う合う組織ではなく、与え合う組織を創ることをコンサルティングのモットーとしている。